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設置上の注意(電波・電源編)

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設置上の注意(電波・電源編)

設置ガイド - 良好な通信をさせるために

無線の通信距離は様々な条件に左右されます。
例えば、電波環境、電源環境などあらゆる現場環境によって著しく変化します。よって電波・電源環境がどのように通信を影響を及ぼすかをある程度理解しなければ期待通りの通信性能を得ることはできません。これは無線機器を扱う上で共通した注意点です。 以下に電波・電源による通信障害に対する注意点を掲載します。

電波

本システム機器も含め、世の中にはあらゆる電子機器・機械があり、それぞれが目には見えない電波を発しています。それぞれの電波が干渉して混信したり、強い電波に妨害されるということがあります。一般的に強い電波を発するものとして、 家庭では 「冷蔵庫/テレビ/電子レンジ/エアコン/洗濯機・・」、工場施設では「大きな電気機器」、屋外では「電柱」など、が該当します。 これらの機器が、本システムの親機・センサの近くまたは通信区間にある場合、上記の問題が起こる可能性があります。

電源

本システムが利用する電源は100V家庭用電源となります。
この家庭用電源は一般的に交流電圧となりますが、電子機器は電源が安定して供給される必要があります。たとえば、停電になれば電源が供給されませんが、停電までいかなくても電源の「瞬断」や「電圧降下」や「過電圧」や雷からの逆電流などが起きると機器が停止したり、最悪故障の原因にもなります。
(※このため、大事なデータを扱うパソコンやサーバなどにはそのような状態を防ぐためにはUPS(無停電電源装置)を利用されます。)

その他

家屋・工場・施設などでは日本では比較的安定した交流電圧が供給されています。ただし、屋外で電線から電気を引っ張って変圧器から電源を供給したり、太陽パネルなどで電源を供給するなどの場合は電源が不安定になるので特に注意が必要です。またこのような電源が必要な場所に設置する場合(ビニールハウスなど)、そもそも電柱が近くにあり強い電波を発していると事例もあります。

機器設置時の注意点

  1. データが一定間隔(温度の場合、約5分)で記録されていない ⇒ 上記の妨害電波を発する機器が近くまたは通信区間内にありませんか?
  2. 突然記録がストップした(以降、復帰しない)⇒ 瞬断・停電はありませんか?
  3. ある決まった時刻になると停止する ⇒ その時刻に利用する機器による電波・電圧の環境の変化はありませんか?

※本システムに限れば、上記のような状態になった場合、以下のような対処でほとんどが解決しています。

  • 親機やセンサの位置を変える
  • 中継機を利用する
  • UPSを利用する

ただし、最終的に電波が届かない位置に設置を試みたり、中継機が設置できない(電源がない)、建物をこえて通信する(基本的に複数の建造物=厚い壁をこえる通信はできません。)などの場合に利用ができない場合があります。そのような場合のためにサンプルセットをご用意しております。ご利用の前にお試しいただく事をお勧めします。

 

機器利用時の注意点

また、本システム機器自体の問題も複数考えられます。ただし、本システム機器は基本的に防水・防塵機能はない精密機器となります。以下のような場合には機器をビニール袋やプラスチックボックスに入れたり、その他取り扱い説明書に沿ったご利用をいただくことで防ぐことができるものもあります。

  • 水分付着(結露含む)、粉塵付着
  • 親機を正規の方法でシャットダウンせず、電源ケーブルを抜くなどを繰り返した場合(WiFiの場合のみ)

快適な通信を行うために

 

無線通信は一般的に考えられているよりも、かなり繊細です。ほんのちょっと機器の向きが変わった、少しの植物に遮られたなどだけで、劇的に電波が弱くなるような、無線通信機器もあります。(※設置上の注意:アンテナ編)

仕様の違いはあれど本システムで利用する無線通信機器も含め、無線通信はそれぞれの規格でメリット・デメリットがあります。まずこのような世界であることを認識した上で、機能的にも費用的にも「自分たちが実現したい事・自分たちが実現したいレベル」に適合したシステムを選択していくことが重要になってくるのではないでしょうか。

 

ご不明な点等ございましたらお気軽にご連絡ください。

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