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見守りと看取り

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見守りと看取り

当社ではセンサを使った見守りシステム(ケミオット)を開発・販売しています。

日頃から介護施設の現場に触れたり、現場の方とお話をする機会が多いのですが、そのような中で今回は少し違和感を感じた出来事をお話します。

「見守り」と言っても、例えば

・ベッドからの起き上がりを通知したい
・部屋で存在(動いていること)を通知したい

など、ニーズは様々です。(こちらの投稿をご参照ください。)
そのようなニーズを超えて

「呼吸・心拍」を検知・解析(止まった状態も含め)して通知できないか?

というものがありました。
ケミオットには呼吸・心拍というセンサは採用していませんが、もちろんシステムに組み込むことは可能です(費用が高くなりますが(笑))
ただ、「呼吸・心拍」を管理することで、例えば

・動いていることを通知したい
・健康のためにログを保存したい

というような用途であればわかるのですが、上記のような「見守り」というより「看取り」に近いニーズはやはり違和感がありました。
もちろん、特養などでいつ「そのような」状態になってもおかしくない方々が入居されている施設様は沢山あると思います。
でも「そこまで」管理する必要があるのか?という問題があります。
また、そのような分野は見守りというより医療に近く人の命に関わるものでそれを

「10分に一度職員が見回るのは大変で労力を減らしたい」

という目的でしかも安価に・・・というのは違うのでは、、、と感じました。
人員が足りないのはどこでも大きな問題で、ケミオットも少しでもそのような現場の手助けに!ということで開発しました。
ですが、もし「看取り」を管理したいならば費用高になったとしてもそのような医療システムを導入すべきで、そのような費用はないというならばやはり現場の職員が10分に一度でも見回るべきで、そのような人員が確保できないというならばそもそもそれが必要になるような入居者を受け入れるべきではないと考えます。

ただ、根本的に人手不足が問題なので、どうしても理想に近づける努力はしても現実と理想が離れがちなのは仕方がないと思います。
やはり、そのような介護現場の現状というものを考えて、施設に入居者を預ける家族側もそれを理解してお互いが歩み寄り協力しあっていかなければ今のままの介護現場は崩壊してしまいます。

何の業界もそうですが、売り手・買い手で「お金を払っているんだから・・・」ではなくてサービスなり物なりを提供する側もされる側も感謝の「ありがとう」って気持ちが大切なんですよね。

-KMIoT

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